セカイカメラ

詳しい説明は、Wikipediaにお任せするとしまして。
http://ja.wikipedia.org/wiki/セカイカメラ


セカイカメラ
カメラを通して画面に表示される風景に、脚注をつけるようなイメージでしょうか。
自分で付けることも、他人が付けた脚注(タグと言います)を見ることもできます。


例えば、見知らぬ街中の商店街。
iPhoneを取り出して、セカイカメラを起動して、周りの景色を映して見ると。


パン屋さんには、「ここのクリームパンが絶品!」と誰かが付けたタグが見えます。
茶店には、「ここのウェイトレスさんが可愛い」というタグが。
定食屋さんには、「ランチが500円、○月×日のメニューは唐揚げ定食」なんてのも見えたりして。


全く知らない土地でも、タグのおかげで、細かな情報を知ることが出来たり。
全然知らない人と情報を共有出来たりします。


これが、便利だとか、面白いということで、iPhoneユーザーな方々の中で、一時期大流行しました。
かく言う僕も、使っていましたが。
とある事情で、現在はまったく使っていません。


ある日、名古屋の大須という電気街と服屋なんかが密集した、商店街へ出かけた時のこと。
せっかく都会へ(少なくとも僕の実家よりは大都会です)来たのだからと、セカイカメラを起動しまして。
あちこちに散らばるタグを見ながら、あっちの店を見たり、こっちの店を見たり・・・。


「あの、お客様、店内での写真撮影は困ります!」


と、店員さんから怒られてしまいました。
慌てつつ、撮影はしてない旨を説明し・・・ようとして、やめました。
説明したところでという話ですし、そもそも、店内写真撮影が禁止されていたことは知りませんでしたが、ルールはルールですし。


ただ、このことがあって以来。
よくよく考えたら、単に空間を、カメラを通して見てるだけ。
タグを読んでるだけとはいえ。


例えば、写真を撮られたのでは?と感じて、不快になる人もいるでしょう。
不用なトラブルを招きかねません。
少なくとも、同じ動作で、写真や動画を撮影できてしまう限り、この問題はどうしようもないでしょう。


そうなってくると。
技術もアイディアも、非常に素晴らしいのですが。
いつもTPOを気にしつつ使わなければならないアプリでは、気楽さに欠けます。
そんなわけで、現在はまったく使わなくなってしまいました。


セカイカメラの今後の課題というか、個人的な要望になりますが。
iPhone上では、これ以上はどうしようもないと思うので。
何か、セカイカメラに特化したデバイスを作れればと。
それこそ、電脳コイルのメガネのような・・・。


気にせず使えれば、非常に有効なアプリであるだけに、残念です。