MortScriptを使って、作業を自動化!

というわけで、NetFrontを使った携帯サイト接続には、切り替えに手間がかかるので、面倒だという話をしました。
便利なツール等があれば話は早いのですが、どうやらそういったツールは今のところなさそうです。
また、自分に作れるほどの力量があれば良いのですが、これも面倒です。
ということで、MortScript というアプリケーションを使って、ある程度作業を簡素化しましょう。


まずは準備から。
今回の作業には、2つプログラムが必要になります。

  1. harddial
  2. MortScript

です。
harddialについては、接続先を変更する前に接続を意識して切断したいため。
このため、EasyDialではダメです。(EasyDialは、接続してたら切断、切断だったら接続と切り替わる。harddialは接続してなかったら接続する、接続していたら切断するという使い方が可能なため)
harddialについては、検索して探してみてください。
特に詳しい解説も必要ないと思います。


MortScriptをダウンロードします。
MortScriptについては、以下のサイトを参考にしました。
http://home.att.ne.jp/wave/deox_pop/mortscript.html


また、バージョンですが、現在最新版は4.1ですが、X01HTを使っていた頃に使っていた4.0の方が馴染みがありますのでとりあえずは4.0を使います。
現在、公式サイトからのダウンロードは4.1しかリンクが張られていませんが、ファイルは残っているようです。
直接リンクを貼るのはまずいと思うので、h抜きで。
ttp://www.sto-helit.de/downloads/mortscript/MortScript-4.0.zip
入手したファイルを、自分の環境へインストールしてください。


次に、Scriptファイルの準備です。
これについては、面倒なので、自分の環境のファイルの記述内容をそのまま以下に載せます。

Runwait( "\Program Files\harddial.exe", "-off" )
RegWriteString("HKLM", "Comm\ConnMgr\Planner\Settings\PrefConn", "{436EF144-B4FB-4863-A041-8F905A62C572}", "VFJP WAP")
RegWriteDWord("HKCU", "Software\ACCESS\NetFront34\BrowserPref", "UseProxy", 1)
RegWriteDWord("HKCU", "Software\ACCESS\NetFront34\UA", "UAIndex", 1)
Run( "\Program Files\harddial.exe", "-on" )
Runwait( "\Program Files\NetFront34\NFBrowser.exe")
Run( "\Program Files\harddial.exe", "-off" )
RegWriteString("HKLM", "Comm\ConnMgr\Planner\Settings\PrefConn", "{436EF144-B4FB-4863-A041-8F905A62C572}", "SoftBank")
RegWriteDWord("HKCU", "Software\ACCESS\NetFront34\BrowserPref", "UseProxy", 0)
RegWriteDWord("HKCU", "Software\ACCESS\NetFront34\UA", "UAIndex", 0)

この例では、harddial.exeは、Program Files フォルダの直下に入れてあります。
また、通常の接続名は「SoftBank」、携帯サイト用の接続先の名前は「VFJP WAP」です。
NetFrontのユーザエージェントは、0が完全にノーマルなNetFrontのユーザエージェント、1は自分で所持している904SHのユーザエージェントを設定してあります。


簡単に解説すると、

  1. 接続していたら、通信を切断します(1行目)
  2. レジストリを書き換えて、通常の回線から、携帯サイト接続用の回線に切り替えます(2行目)
  3. レジストリを書き換えて、NetFrontのプロキシを使用するようにします(3行目)
  4. レジストリを書き換えて、NetFrontのユーザエージェントを携帯電話のものに変更します(4行目)
  5. 携帯サイト接続用の回線で接続します(5行目)
  6. NetFrontを起動し、終了するまで待ちます。(6行目)
  7. NetFrontが終了したら、携帯サイト接続用の回線を切断します(7行目)
  8. レジストリを書き換えて、通常の回線に戻します。(8行目)
  9. レジストリを書き換えて、NetFrontのプロキシを使用しないようにします。(9行目)
  10. レジストリを書き換えて、NetFrontのユーザエージェントを元に戻します。(10行目)


このファイルを、テキスト形式で作成し、ファイル名を「適当な名前.mscr」で保存します。
(自分は、MobileBrowse.mscr としました)


あとは、このファイルを、WindowsのStart Menuフォルダに入れてやって、実行すれば楽しいことが起こるはずです。
あちこちで、この作業を自動化できるツールを探している人の書き込みを見かけたので、X01HTの時の方法を流用して作ってみました。
ちなみに、X01HTは、NetFrontレジストリは同じですが、接続先を変更する部分のレジストリが異なりますので、このまま使うことはできませんのであしからず。


あー、こういう記事書いてる人たちって、すごいなぁ・・・。